新装版 真経営学読本
◆本書は2016年8月に刊行された『真経営学読本』の新装版です◆ 著者が、経営の纏わる言葉を定義し「最幸」の結果しか出ないように理論を構築した集大成の書!「世の中には、成功と失敗があるのではなく、成功と成長しかない!」「人は誰しも『努力』という無限の経営資源を持っている!」 本書は、起業家や経営者の “悩み” が “勇気とやる気“ に変わる究極の書!
本書は2016年8月に刊行された『真経営学読本』の新装版です。
著者:福島正伸よりメッセージ
「社会復帰は、もうできません」
ガンの宣告はあまりに突然でした。
人はいつか死ぬことを、私もわかっています。
そして、明日死んでも後悔しないように生きてきたつもりですが、
その日が突然来るんだということを、
社会復帰できる治療を探して、
もう、声を出すことも、
そんな状況の中で、自分の思いをすべて録音することにしました。
「声を出し続ければ、ガンが進行する」
その後、たくさんの方々のご支援によって、
約2か月間の治療期間ののち、
復帰後、録音した内容を音声CDとして発売したところ、
あっという間に用意した1000セットは、
購入いただけなかったたくさんの方々より、
私は今までずっと、経営においても、人生のおいても、
ということを追求してきました。
わずかな疑問でも、とことん考え抜いて、
「真経営学」という言葉を使っているのも、
本書の中の、一つ一つの言葉は、
仕事をすることは幸せになることであり、
そして、自分の命を輝かせるためには、
どの町に生まれ、どんな仕事に携わろうとも、考え方次第で、
誰でも、幸せになることができると信じています。
そもそも私たちは、幸せになるために生まれてきたのですから。
一人でも多くの方々が本書によって、命の素晴らしさに気付き、
より幸せな人生を送るきっかけになることができれば、
最後に、このような出版の機会をいただいた、
「すべてを楽しみ、すべてに感謝、この瞬間を生きる!」
福島正伸
編集者:きんざい石川和宏さんよりメッセージ
私は編集者として、多くの人に会い、本づくりのお手伝いをさせていただいています。
その際、いつも大事にしているのが、この「相手の本質を損なわない」という言葉です。
しかし、今回ほど、この言葉を意識したことはありませんでした。
福島さんは、中咽頭がんという大病を患いました。一刻を争うガンとの戦いの始まりです。
しかし、福島さんは治療を始める前に、どうしてもやっておかなければならないことがありました。
それは、夢と勇気と笑顔であふれた社会になることを願って、経験してきたことをすべて残すことでした。
書は、まさに福島さんの命の言葉でつづられた集大成の書といえます。
今回の本づくりは、内容に合わせて、最高水準を目指しました。
本文や表紙は、国内屈指のデザイナー松田行正先生に、
イラストはNHK「いわてみんなのうた」の絵を担当したオガサワラ ユウダイさんにお願いしました。
表現者たちが集まってモノづくりをする際、大切になるのはイメージのすり合わせです。
私は、お二人に福島さんの原稿をお渡しするとともに、私なりに感じた福島さんのイメージをお伝えしました。
それは、福島さんの根底にある「人への愛情」です。
そして青春時代に感じたような爽やかな「春風」です。出来上がった作品はイメージ通りでした。
しかし、印刷会社の担当者にデザインのデータを見せると、「これを印刷するんですか? こんな紙は見たことがありません。
インクがきちんとのるのか心配です。表紙は全面箔押しですか・・・。
この色はうちにストックがないので取り寄せになります。
それに表紙の布はオーダーメイドになるようですが、納期は大丈夫ですか」などと、心配して問合せが入りました。
印刷会社は大手なのですが、その現場が緊張するくらい難易度が高いデザインだったのです。
バーコードは読めるのか、表紙が擦れて汚れないか、トラブルがあったらこの大量の部数の責任は誰が負うのか。
しばらく悩みましたが、このまま挑むことにしました。福島さんが命を削ってつくられた大切な本です。
妥協はいっさいせず、純粋に最高難度のモノづくりを目指しました。
本書をお読みになると、「命」という言葉がよく使われていることに気づくと思います。
福島さんが、ご自身の命を意識してつくったことの表れです。それほど、本書は、特別な思いでつくられた聖なる書なのです。
この本が、永遠に、人々に希望と勇気を与え続け、みなさんの心の中の太陽となることを願っています。